自由にやってきた。
そんな、つもりでいたのに、
気がついたら、
ものすごく不自由になっていた。

自由を取り違えていたのか？
いや、そんなことはない。
自由は確かに謳歌していた。

それでも突然、
生きづらくなってしまったのは
…何故だろう？

突然…？
本当は突然なんかじゃなかった。

コップに一滴ずつ
水が溜まっていくのを知っていながら、
こぼれるまで放ったらかしにしていた
…それだけのことだ。

コップの大きさは確かに
自分で決めることはできなかった。
生まれつき決まっていた。

注がれる水の量も
自分の力だけでは調整がつかない。

あるいは、
蛇口をひねる力を持っていたとしても、
突然の大雨で水量が増すこともあった。

それでも…もういいかげん、
コップの大きさはわかっていたし、
注がれる水量だって予測はついた。

予測外のことが起きうることも経験済みだ。

それに気づいていながら…今度は
いったい誰のせいにしようと言うんだ？

生まれた場所や
時代を恨んだところで、
比較んどできないから、答えは出ない。

もし、答えが出せたとしても…
また立ち所に言い訳を失うだけだ。

だから、人生日々更新。