若い頃…
歴史の勉強がつまらない
…と思うのは、
年表ばかり覚えさせられるから
…に違いないが、
本当は人間について、
まだよくわからないから
…じゃないかな？

その証拠に、
ある程度の年になると
嫌でもいろいろな経験はしているから、
モノの見方も少しはわかってきて、
同じ年表を見ても見方がかわる。

エンターテイメントな歴史小説が面白いのは、
そういう風に脚色してあるから当たり前。

誰が何をした
…という一行から膨らますことのできる想像の幅を
広げることができれば歴史資料を見ても面白い。

目の前にいる人の
ふとした仕草から、
その人の気持ちを察するように、
残された一行の事実から、
そこら関わる人たちの
営みを感じられるようになると、
がぜん歴史を知ることが楽しくなる。

故に若い人たちに言いたい。

今わからないからと言って
…それが結論じゃない。

自分も変わっていく。
自分という歴史は、まだまだこれから。

だから、人生日々更新。