でじたけの「人生日々更新」声の記憶

Episode No.5744(20170112)[徒然]Others

声の記憶
Memory of the voice

親しくしていた人が亡くなって、
その人のことを思い出してみると、
真っ先に脳裏を刺激するのは、
その人の
顔でも
仕草でもなく…
声…だな、自分の場合は。

声という音の刺激は言葉の意味を超えて、
確実に息吹を伝えてくれるような気がする。

歌でも、インタビューでも、
その人の声を聞くと、
たとえ直接はよく知らない人でも、
まるで隣に居るように身近に感じてしまう。

録音された自分の声は
自分で聞いてみると、
何だかとても違和感があるものだが、
他人はそういう音で聞いているに違いなく、
その声で
自分らしい素直な話を
今の先進の技術で遺せたら、
何代か先の子孫たちは、
今の自分たちには感じられない何かを
感じることだろう。

墓石に人感センサーを付けて、
誰かがお参りに来たら
ランダムに何か
話しかけるようになってたら面白いかもな。

でも、そんな墓ばっかりになって、
猫が通っても話し出すと、
墓場のあちこちから人の声がしていて、
すごく不気味だろうけど…。

だから、人生日々更新。

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