自分という言葉を辞書で引いてみても…
明確な検索結果は得られない。

われ、
一人称、
その人自身…。

その代わり、

自分とは？
自分を大切にするとは？
…といった
自分に対する考え方を説くページを
多数目にすることはできる。

それだけ誰もが
自分というものを
つかみ切れていない証拠なんだろう。

かくいう自分も、また
それ故に自分について考察し
キーボードを叩いている。

考えてみれば
自分の手足を
自分の目で見ることはできても、
自分の背中も、立ち姿も
直に自分で見ることはできない。

一番近くにあって
一番遠い存在が自分なのである。

自分のことは
自分が一番よく知っている。
…これほどアテにならぬ言葉はない。

そんな自分を知る手かがりは、
自分が言ったこと、
行ったことに対する周囲の反応でしかない。

facebookの「いいね！」は、
そんな人間の不安を埋める材料として
世界中に普及した。

どんな先進のテクノロジーも
人間の欲求を満たすものでなければ
決して必要とはされないだろう。

そもそも発案者の欲求が強くなければ、
開発も創作も進めることはできないだろう。

だから、人生日々更新。