夏休みといえば思い出すのは少年時代。
少年時代の思い出といえば、
何故かすべてが
暑い夏の日の出来事のように思えてならない。

本当は夏じゃなかったかもしれないけど、
それだけ少年時代の夏は冒険にあふれていた。

今週は、この季節になると思い出す
少年時代の思い出を話してみたいと思う。

冒険…とはいえ、
小学校を卒業するまで東京に住んでいたので
野山をかけまわるようなことはなかった。

それでもコンクリートジャングルには、
コンクリートジャングルなりの、
むしろ大自然にはない
危険な冒険スポットがたくさんあった。

住んでいたのは東京都中野区江古田。
卒業したのは中野区立江古田小学校だ。

江古田…というと
練馬区だと思っている人も多いと思う。

確かに西武池袋線の江古田駅は練馬区にある。
しかし、地名の江古田は中野区の北の端にある。

厳密にいうと、
江古田駅は「えこた」駅で、
中野区の江古田は「えごた」であり、
最寄り駅は西武新宿線の沼袋駅だ。

まだ駅前に中野サンプラザはなかった。
小学校を卒業して横浜へ引っ越す年に
中野サンプラザがオープンした。

中野駅のホームから
できあがったばかりのサンプラザを眺めると、
真ん中より上の階の窓に人が腰掛け、
両足をブラブラ宙に投げ出しているのが見えた。

飛び降り自殺か…と思ったが、
後にテレビを見ると、それは
中野サンプラザのオープンを告知するCMの撮影だった。

＞＞＞To be continued