人は本当に悪くなると、
他人を傷つけること以外に
喜びを感じなくなる。

…と、ゲーテは言った。

そんな人、
本当にいるのかな…
人を傷つけてしまうのは、案外、
自分は良かれと思って
していることなんじゃないかな。

…なんて思っていたけれど、
残念ながらゲーテの言っていたことは
正しかった。

自分の才能を確認したいがために、
他人の弱点をあげつらい、
そしてあざ笑うことに
喜びを感じているような輩は
確かにいる。

そういう輩はたいてい、
自分が思っているほど、
自分が評価されていないことへの
不満を抱いている。

評価を急ぐあまり、
そこで謙虚になれない。

つまり…人としての余裕がない。

余裕がないから
寛容にもなれないし、
自分を満足させるために人を傷つける。

人をあざ笑うことで
自分が優位に立ったと錯覚を起こすのだ。

ひと度、
その錯覚から逃れられなくなると、
後はもう自分が決定的に傷つくまで、
そこに気づこうともしない。

ドラッグ中毒と同じだね。

自分がしたかったことは何なのか？
そこを見失うと、
結局は何も残せない。

誰にも評価されない自分を慰めながら
生きていっても虚しいだけ。

だから、人生日々更新。