でじたけの「人生日々更新」表現と責任

Episode No.5525(20160502)[信条]Creed

表現と責任
Work such as the junk food

昨日、日曜美術館で歴史画家の仕事を観た。

歴史を解釈するためには、
綿密な調査と人間を理解する力が必要だ
…と改めて感じた。

そうして作り上げられた作品は、
いつの時代に観ても新しい。

過去の出来事を変えることはできないが、
歴史は誰かに描かれてはじめて歴史として残るもの。

ただ年表をなぞった上部だけの歴史からは
何も感じられないし…
綿密な調査なしに勝手な解釈をした歴史は、
歴史ではなく、ただの空想。

もちろんタイムマシンなどないわけで、
歴史は想像力をふくらませて描くしかないけれど、
まともな材料なしに作られた料理では、
腹を膨らませることはできても栄養にはならない。

まして小手先だけで作った料理は、
もはやインスタント食品の如く、
本物の味がしないばかりか舌を馬鹿にしかねない。

いい料理にはいい材料が不可欠。
そして、見た目だけでなく栄養を考えたら、
海の幸、山の幸を
バランス良く取り入れる必要もあるだろう。

表現する…ということは、
他人のために料理を作るのと同じように、
あるいは
他人が通る道やトンネルを造るのと同じように、
責任を伴う行為である。
…ということも、改めて痛感した。

自慢げにふるまった料理が
マズい程度ならいいが、
腹痛を起こさせたら大変だし…。

案内した道やトンネルが崩れたら
大怪我をさせることになる。

だから、人生日々更新。

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