でじたけの「人生日々更新」歴史と空想

Episode No.5465(20160222)[探求]Search

歴史と空想
The history and imagination

歴史というものは、
実はないのであります。
歴史は書かれて初めて歴史になる。

…と言ったのは、
歴史小説の大家、司馬遼太郎。

さらに、
歴史家、あるいは歴史研究家と、
歴史小説家の違いについては、
このような意味合いのことを言っている。

史実を調べて、
できるだけ正確に並べるのは
歴史家の仕事。

歴史小説家は、史実を触媒にして、
そこにある人間の葛藤や飛躍を
あぶり出し、それを描くのが仕事。

このことを
簡単に解釈するなら…、
履歴書を書くのが歴史家の仕事で、
履歴書では見えない人柄を描くのが
歴史小説家の仕事…だと言える。

そして、
歴史家であろうと、
歴史小説家であろうと…
史実を決して自分の考えで
歪めてはならないのが鉄則。

裏付けのとれない経緯を
空想してみるのは面白いが…
ろくに調べもせずに、
安易に踏み外してしまうと、
歴史ではなく妄想になってしまう。

だから、人生日々更新。

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