山歩きに連れて行ってもらった。
場所は凍てつく天城山中。

山歩きとは言っても、
車から降りて数十分ほどだけど、
地元の人しか知らない絶景スポットだ。

渓流沿いに山を登っていくと、
霜柱勢いが増して、
辺りは次第に白くなってくる。
少しだけだけど雪もあった。

最初のうちは
渓流に時折あった
つららを見つけて喜んでいたが、
登れば登るほど、つららの量は増えて、
まるで氷の岩から水が流れているようだ。

顔がヒリヒリするほどの寒さだったけど、
混じりっけの無い澄み切った空気に包まれて、
スーッとしてくる。

足場はきわめて悪く、携帯はずっと圏外。

こんな場所で足でもすべらせたら、
しばらく発見されないんじゃないかと思う。

自然が豊かだ…ということは、
つまり人間にとっては危険な場所である。

危険と隣り合わせでいることを
充分認識し、覚悟ができていなければ、
自然と親しみ、
自然を堪能し、
自然と共生することなどできない
…と、あらためて思った。

そして、
それが充分できないからと言って、
自然を破壊するのは
…やっぱり人間のおごりだよな。

だから、人生日々更新。