ひと度、気づいてしまったことは、
もう知らなかったことにはできない。

例えばパソコン。
一度動きの速い機種に触れてしまうと、
それまで満足していたはずの愛機が
急にオンボロに思えてくる。

そうした、気づきが、
新しいものを手に入れようとして
頑張る原動力にもなるし、
成長のきっかけとなることは間違いない。

けれど…
何事も追っていけばキリがない。

そのうち、
何かを成すことでなく、
追うこと自体が目的になってしまうと…
これは、まるで
踊り場の無い階段を駆け上がっているようで
…実に疲れる。

それでもやっぱり…
ひと度、気づいてしまったことに、
気づかないフリをして楽な道を進むのは
…自分を裏切っていると思う。

そんな自問自答を繰り返し、
ある程度のところまでやってきて
…ふと気づかされる。

疲れていることにも気づくべきだ、と。

ただし、続けることこそ命の宿命。
やめることはできない。

無理をしない…ということは、
同じ筋肉ばかり使わない…ということで、
別な筋肉を使うことによって、
疲れた筋肉を休ませるのだと…悟る。

だから…人生、日々更新。

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