本に当たる
…と書いて、
本当
…と言うけれど、
本に書かれていることは、
あくまでも
本当…であって、真実…とは違う。

本当のこと…とは、
書き手が感じ、あるいは考えたこと。
…であって、
その人が何を本当だと信じたか、
あるいは信じようとしているか
…ということに過ぎない。

近目で見ている者にとっては赤い布でも、
遠目に見ている者には日の丸かもしれない。

近づいて見たり、
遠のいて見たり…。

朝見たり、
夜見たり…。

過去にさかのぼってみたり…、
その先の出来事まで探ってみないと、
真実や、その出来事の意味を
偏り無くくみ取ることはできない。

真実や意味は、
作るものではなく発見するものである。

作られた発見は、
共感者を最終的に騙すことになる。

そして、
その良心の呵責に気づきはじめると、
自分を騙さないことには、
やっていられなくなってしまう。
…中毒患者の如く。

症状が進まぬうちにフカンの目を持つべき。
嘘は自分の良心をも盗んでしまう。

だから…人生、日々更新。

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