facebookのおかげで、
何十年ぶりの再会が続く。

最初の数分こそ、
ぎこちなく声を掛け合っていたかと思えば、
突如、時計の針が数十年分いっぺん戻る。
気がつけば隔てのないあの頃の様相。

子供時代を知っている者同士、
今さら気取ってもはじまらない。

それでも、50も半ばが近づく年になると、
スマホの写真を見るのに、
慌てて眼鏡を取り出す始末に、また照れ笑い。

あいつはどうした…
こいつは何してる…という話に花が咲く。

そして、あいつが死んだという話を聞く。
そうか…死んじゃったのか…。

卒業以来、会ってもいないし、
ひょっとしたら、このまま、もう
一生会うこともなかったかもしれない奴でも、
死んだ…と聞くのは、やっぱり淋しい。

どんなチャンスがあっても、
もう絶対にあの笑い声は聞けないんだもんな。

せっかく生きてる者同士。
また、呑もう…と言って別れる。

そして…
新しい思い出が作られる。

だから…人生、日々更新。

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