今日、3月27日は
「唐人お吉」のモデルとなった、斎藤きちさんの命日。

今や「唐人お吉」の物語を知る人も少なくなった。
かく言う自分も、
2013年2月にお吉さんの菩提寺を訪ねるまでは、
聞いたことはある…程度の知識しか持ち合わせていなかった。

幕末の悲劇のヒロインの写真を見て、
可愛そうに…と思ったことがきっかけで、
いろいろ調べていくうちに…。

まず、掲げられている写真が、
どうやら本人のものではない。

物語も大半はフィクションらしい。

…ということがわかってきた。

そうなると、真実はどうだったのか
…を知りたくなってきたが、
調べていくうちに、
何故この物語ができてきたのか？
…にも興味がわいてきた。

同じような疑問や興味を持った人は、
これまでも大勢いたと思うが、
インターネットが使えるか、使えないか？で、
個人の情報収集力は多格段の差があるだろう。

かくして調べはじめてから２年、
…謎は次第に解けてきた。

すると…
そこには人間のエゴイズムと切なさが見えてきた。

歴史上の人物に限らず、誰かを思う時…。
その人のエゴイズムがまず目についてしまう。

そこで興味を失うと、
そのまま相手を“こうだ”
…と決めつけて終わってしまうが、
さらに“何故こうなのか”
…という動機を追求していくと、
終いには、人の切ない胸の内がわかってくる。

そこまでいくと、ようやく
人を愛おしむことができるようになってくる。

そんなことも…お吉さんを通して知ったよ。

だから…人生、日々更新。

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