富という幻影
Wealth misleads a person.

昔の人は今の人に比べて、
もっともっと柔軟だったと思う。

その最大の理由は…貧乏だったから。

現代のように何も整備されていない時代は、
まず生きることに必死。

選んでいる余裕はない。
目の前にあるものに食らいついていかなければ
…明日はない。

何にでも果敢に挑む姿勢=生きるということ
…だったに違いない。

なまじ守るものがあると、
それを大義名分にして、
挑戦することから逃れようとしてしまう。

それが安定だと進んで勘違いしようとする。

富はもっぱら
臆病、あるいは
コンプレックスを隠すために使われる。

重厚な鎧は身を守るが、
同時に動きを鈍くしてしまう。

ずば抜けた力のない、たいていの者は、
鎧を引きずって歩くだけでへとへとだ。

どうせ鎧などないのなら、
代わりに戦場を駆け抜ける強い足か、
直接戦っても勝てるだけの腕を持つしかないだろう。

太っていることを隠すための
化粧法や服を探すより…
運動して痩せる方が、はるかに安上がり。
…しかも間違いなく健康的。

だから…人生、日々更新。