大人の道徳の時間〈１〉
One week to think about morality.

小学校の頃、道徳の時間というのがあった。
どんなことをしたのか、
はっきりしたことは覚えていないが、
教育テレビのドラマを見せられた記憶がある。

“道徳”という言葉を辞書で見ると…

人々が、善悪をわきまえて正しい行為をなすために、
守り従わねばならない規範の総体。
外面的・物理的強制を伴う法律と異なり、
自発的に正しい行為へと促す内面的原理として働く。

…とある。

さらに“道徳科学”なる言葉の存在も知った。

道徳的規範・義務・権利など道徳意識の内容を
社会的事実とみて実証的に研究し、
その法則性を知ろうとする科学。
フランスの社会学者レビ＝ブリュールが提唱。

…なるほど。

“道徳”を必要なのは“人々”や“社会”であるが、
“道徳”は必ずしも“常識”ではなく、
もちろん“自然”発生的なものでもない
…ということだ。

道徳を作っているのは紛れもなく人である。

作った人によって…
受け取る者によって…簡単に変わってしまう。

そんなフワフワした道徳について、
今週は考えてみることにしよう。

そんな…人生、日々更新。