御獅子神社の執念
Who killed OSHISHI-JINJYA? 2
伊豆下田…、
ペリーが下田条約を結んだことで知られる
了仙寺の入口わきに、
黒船がやってきた160年前より、
さらにさかのぼること
200年前から鎮座する御獅子神社。
罰アタリにも、
その御獅子神社が道路拡張のため、
取り壊しになることに憤りを感じたのは、
地元住民だけではない。
取り壊し工事の予定日は
去る2013年9月4日…。
が、しかし、
この写真を撮影した9月15日現在、
まだ御獅子神社は建っていた。
その後、御獅子神社に関して、
付近の住民に何か説明があったとは聞いていない。
9月4日時点では天候不順のための延期
…と考えられていた。
だが、それから10日以上経っても
状況に大きな変化はない。
あるとすれば…、
ここに祀られていた2体の御獅子が
下田八幡神社の仮宮に移され、
がらんどうとなった社に
酒が供えられるようになったことくらい。
あいかわらず、肝心の御獅子神社には
取り壊しに関する一切の説明書きはないが、
さすがに御獅子が移設されると、
取り壊しが知れ渡り、
あらためて反対する者が
少なからず声を上げたのではないかと感じとれる。
直接関係者の苦労はわからないではないし、
役所仕事の無情さは、
この地だけの問題ではないが…。
何度も言うように、
車通りの少ないこの場所の
景観を大きく変えるような道路拡張が
本当に必要なんだろうか…?
近くに小学校があるので
児童の安全のための道路拡張
…とは言うが、
道路が拡張されたために、かえって
スピードを出す車があらわれては
危険さを増すのではないか…?
そもそも何故、
御獅子神社に何の説明書きもないのか。
嘘はつかないが、
本当のことは言わない…のは、
はたして正義か?
御獅子神社の先、
道路が拡張される一帯には、
まだまだ家やビルが建ち並んでいる。
しかも、空きビルは入居者募集中だ。
このような状況下で、
360年の歴史を
わずかな人間たちの手で壊していいのか?
まだ、遅くない。…悔い改めよ。
そして、心ある者は声を上げよう。
最期まであきらめなければ、
オリンピックだって呼べるんだから、ね。
だから…人生、日々更新。
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