近所の公園に
雪の人が佇んでいた。
その姿を認めたのは
早朝6時過ぎのことだから、
誰かがここに座らせたのだとすれば、
ほとんど夜明け前だったんじゃないか?
いや…
たとえ夜明け前だとしても、
雪の夜というのは、
雪に明かりがキラキラ反射して、
小さな外灯ひとつあれば、
公園全体が電球のように光を放つ。
そこに飛び出してきたのは、
この間の雪が積もらなかったことに
ガッカリした近所の小学生たちか…。
いやいや、
無駄なエネルギーに溢れている彼らも、
その無駄なエネルギーを蓄積するため、
まだ眠りについている頃だから、
もう少し年上の中学生か、高校生?
夜遅くまでTVゲームに興じてる連中じゃあ、
早起きして
ここまで凝ったことまではやるまいから、
案外、子供の頃を思い出して、
ついはしゃいでしまった大人の仕業かもな。
…気持ちはわかるよ(^。^)
雪の人を目の前に、
ついついそんな想像をめぐらせて、
一人でニヤニヤしていたら、
もう一つの可能性に気づいた。
雪だるまだとばかり思ってたら…
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中から人が出てきたりして…!
…そう考えると寒気がしちゃうな。