人類はじまって以来…
いや、人類に限らずすべての生き物の中で
自分の予定通りに生きた者などいないだろう。
つまり、生きるのに必要なのは
臨機応変さ…ということになるな。
臨機応変さ、と
優柔不断さは、見た目に似たところがある。
大きな違いは目的意識があるか否かだろう。
山登りをしていて、
予定したコースが天災でふさがれてしまっていたら、
別なコースを探して登るのか…
そそくさと戻ってきてしまうのか…。
頂上に立つという目標が明確になければ、
決して山に登ることはできないだろう。
最も…
山の向こうに行くことが目的であれば、
何も頂上を通過しなくとも、
山自体を迂回して反対側にたどり着くことは
できるかもしれない。
いずれにしても、
今いる場所が何となく飽きたから
目的もなく歩いていても、
結局同じような場所をぐるぐる回っているだけ。
目的を持てば
少々辛い道も我慢して進もうという気にもなるが、
歩きやすい道を歩いているだけでは
達成感が得られるはずもない。
臨機応変に進むことにはあって、
優柔不断に流されることにないのは
…目的と達成感だな。
達成感なんかなくたって生きてはいけるだろう。
でも、それは、
味気ないものでも栄養さえあれば
生命は維持できるというのと同じ。
どうせ食うなら旨いものを食いたいだろう?
達成感があった方が、
楽しく生きていけると思うんだ。
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