繰り返すことは無意味だと
思っていた時代がある。

自分じゃ何ひとつやっていなし、
当然できてもいないくせに、
自分の能力を過剰評価して
先人がいると知るや
同じことをやっても意味がないなんてね。

自分の能力を過剰評価するのは簡単で、
リングに立ったことがないボクサーが
負けたことがないと豪語するようなもの。

しかるに訓練や教育、
そして生活というものは、すべて
繰り返しで成り立っていることを知るに至る。

無意識のうちに心臓は繰り返し鼓動する。

そして、
右足と左足を交互に繰り出さない限り、
決して前へは進めないのだ。

目の前にそびえる山を
一足飛びに
飛び越えることばかり考えているうちに
日が暮れてしまうのがオチ。

やがては山に登らなくてもいい理由を
自分に対する言い訳として考え始めてしまう。

せめて歩きながら、
少しずつでも上りながら考えていたら、
新しい景色を目の当たりにして、
新しい発想も生まれてきただろうものを。

繰り返すことが
命のミッションであり宿命だと感じる今日この頃。

問題はモチベーションの維持だな…やっぱり。

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