資格のいらない商売でも
商売をする以上、資格以上に必要なものがある。
それを会得するためには…
本を開いているだけでは無理だ。
怒鳴られようと何しようと、
これぞと思った人から
ノウハウを奪わないことには、ね。
…と、ここまでは昨日書いた内容。
じゃあ、そのノウハウっていったい何だろう?
ひと口で言えば、
コミュニケーションのノウハウだと思う。
仕事…という言い方をすると、
ライフワークもライスワークも仕事には違いないが、
商売と言うからには絶対に相手がいる。
いかなる知識を有していても、
自分の常識ばかりひけらかしていては
相手には何も伝わらない。
相手に伝わらないのでは商売は成り立たない。
相手の常識や
相手がいる分野の常識を感じ取れなければ、
ニーズに応えることはできやしないし、
ニーズに応えなければ一銭にもならない。
たとえ内面的な芸術家であろうとも、
作り上げた絵や曲が売れるためには、
画商やプロデューサーの手を借りることになる。
自分の能力を高く評価してくれる
画商やプロデューサーがいれば
独りよがりも許されるかもしれないが…
それには歴史に残ることができるくらいの能力が必要だ。
自分が言っていることを
相手が理解しないからといって、
それを相手のせいにしているだけでは、
やっていることは押し売りと変わらなくなってしまう。
ノウハウは経験によってでしか得ることはできない。
そして、コミュニケーション能力は、
いろんな人と実際に接することでしか
身につけることはできなもの…なんだ。
逆にどんなに手先が不器用な人でも
人と接するのがうまければ
重宝にもされるし、頼りにもなるだろう。
せめて会いたくなるような人になることが
商売をするうえで必要最低限のこと、だと思う。