Episode No.3157(20081009)
贅沢感のない贅沢のための飢餓

深夜のNHK「地球データマップ」。
一杯やって寝ようと思っていたが・・・
ついメモをとりながら集中して見てしまう。

豊かな国では肥満が増え・・・
貧しい国では子供が飢えている現代。

その要因のひとつを
さまざまなデータを元に解説していた。

ちょっと酔ってたから
正確な数値は違ってるかもしれないが
・・・ようするにこういうことだそうだ。

今、地球上で収穫できる穀物のうち、
直接、人が食べているのは
・・・3分の1程度に過ぎない。
残りは、ほとんど家畜のエサになってる。

もともと草を食べていた牛に、
穀物を食べさせるようになったのは
20世紀に入ってから。
草を食べている牛より、
穀物を食べている牛の方が
肉が軟らかくなることがわかったからだ。

牛が精肉にされるまでの平均は約2年。
1kgあたりの肉を育てるためには、
8kgもの穀物が必要になる。

つまり・・・
収穫できる穀物の3分の2くらいは
贅沢品を作り出すために消費され、
当然、贅沢品を購入できる層にしか行き渡らない。

もし、収穫できる穀物を
すべて人間が直接消費することにしたら、
地球の人口の2倍に供給できる量だという。

こういう数字を見ると・・・
せめて贅沢品を作るための消費を
3分の1くらいにおさえて、
牛肉の価格が倍になっても
飢える人たちがいないようにできないものか
・・・と思うな。

贅沢も四六時中していたら、贅沢でも何でもない。
贅沢という喜びを満喫するためにも、
贅沢はもっと手が届きづらくてもいいんじゃないか?