Episode No.3144(20080924)
知識は勇気を補わない

そもそも勉強は何のためにするのか?

知らない世界の基礎知識をつけて、
その分野を歩く時のための
地図を頭に入れておくためではないか。

あくまでも予備知識。

実際に歩き出してみると、
雨が降ってきたり、
ぬかるみに足を奪われたり・・・。

地図には載っていないことだらけ。

ここで初めて
・・・自分の無力さを知り、
知識をノウハウに高めなければ
何一つ先に進まないことを認識する。

・・・はず、なのだが・・・

なまじ、予備知識ばかり頭に詰まっていると、
失敗を恐れるばかり
進むべき方向に尻込みしたり、
知識しかない自分を
充分な知識を持つ優秀な人間だと勘違いして、
いや自らを正当化することで
積極的に勘違いに走って、
現実を認められずに
イライラしているだけで
・・・一歩も先へ進めなくなってしまう。

年がいけばいくほど、この傾向は強く・・・
つまり自分がやってきたことを
無駄に思いたくない一心で・・・固執してしまう。

そういう人は、どんな仕事においても
プロ並みにはなれてもプロにはなれない

ともすれば人間的な成長もストップしてしまう。

人を成長させるのは、
何と言っても・・・経験。

恋愛に関する本を何百冊読もうと・・・
異性に声をかけられない者は
・・・恋愛など成就どころかスタートさえしない。

そこで必要になるのが・・・勇気

ようするに・・・
頭でっかちには勇気が足りないんだ、な。

そのことに自分でも薄々気づいていて・・・
勇気がない分、
知識でバランスをとろうとしたりする。

だけど、そういう頑張り方しかできないと、
見た目には自分よりはるかに頭も悪くそうな奴に
・・・お目当ての相手をさらわれてしまうよ。