Episode No.2612(20070104):
デスノート
仕事だから仕方ない
・・・なんて、
周囲や自分に言い訳をしながら、
他人に恨まれることを平気でしていないか?
仕方なく他人を傷つける仕事なんて
・・・本来、ないよ。
その代償で金銭を得ていたとしたら、
それは胸を張れる仕事じゃないし、
長続きできる仕事でもない。
上司の命令と自分かわいさで
他人を平気で傷つける者に
戦争反対を称える資格などないだろう。
会社、あるいは上司の
命令を聞いて努力することが、
他社や他人の不利益を生むことは確かにあるよ。
でも・・・
それが努力の結果なら、
不利益をこうむった側だって
自分の努力不足を認めて
決して相手を恨む気持ちにはならないもの。
それがビジネス上のスポーツマンシップ
・・・商道徳というものだ。
しかし・・・
ルールを無視し、
相手を騙し討ちしてまで得た立場は、
必ず誰かの恨みを買っている。
それも世間一般の、じゃなくて、
かつて自分が世話になった誰かだ。
人を切り捨て一時の自分を守れたとしても、
そんな人間は
そこのとを弾劾されぬよう、
ビクビクしながら生きていくことになる。
まるで「デスノート」に
名前を書かれていないかと
恐怖におののくように・・・ね。
この正月・・・
息子が買った漫画「デスノート」を
イッキ読みしている。
第3巻にこんな名ゼリフが出ていた。
「悪いのは人を殺せる能力(ちから)だ。
そんな能力(ちから)を持ってしまった
人間は不幸だ。
どんな使い方をしても
人を殺した上での幸せなど
真の幸せであるはずがない」
能力(ちから)は属する組織であったり、
立場であったり・・・。
巨大な能力(ちから)に、
うまくぶら下がったつもりでいても、
自分の持つ以外の能力(ちから)は
自分ではもともとコントロールができないし、
それを頼りにすればするほど
・・・恐ろしい副作用が待っている。
身から出た錆は、やがて自らの自由を奪う。
参考文献「デスノート 3〜激走」大場つぐみ=原作/小畑健=漫画/集英社=刊