Episode No.2413(20060517)
励ましという風

「頑張って」とか
「大丈夫だよ」と励まされているのに、
自分の何がわかって
そんな無責任なことを言うんだよ
・・・なんて感じてしまうことがある。

後から振り返ってみると、
そんな時、自分は・・・
ただ焦っているだけで
実はちっとも頑張っていなかった
・・・だろうと思う。

つまり・・・
頑張らなきゃと思って
焦っているところへ言われたもんだから
励ましをただケツを叩かれたとしか
感じられなかったのだ。

山登りをしていると
同じ登山者と挨拶したり、
励ましを受けたりすることがある。

同じように
山を登っている者同士であれば、
そういう声かけは
素直に嬉しく感じられるだろう。

自分が健康で体を動かしていれば
すがすがしく感じられる風も、
風邪でもひいていると寒くて仕方がない。

人からかけられる声や、
見たり読んだりする内容も
・・・と同じだな。

腹が減っている時と
満腹の時とでは、
同じ料理の写真を見ても
感じ方は大きく違うもんな。

自分が今、
腹が減ってるのか・・・
風邪をひいているのか・・・
それをまずわかっていないと、
大きな誤解が生まれてしまう。