でじたけ流 教育論「次男の焼き豚」
 

でじたけ流“教育論”
第992回「次男の焼き豚」

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フードコートでバイトをしている
大学2年の次男は…
時折、取り憑かれたように
台所で何か料理をしはじめる。

ネットの動画を見ていて、
作りたくなるものがあるらしい。

この間は焼き豚を作っていた。

自分もかつて
パンづくりに熱中したことがあったが、
あれはどう考えても料理というより、
粘土細工を楽しんでいる感覚だった。

料理というのは、まるで理科の実験のようだ。

うちの子供たちは、
どうも理系の血が濃いらしい。

父方母方、双方の祖父が生粋の理科系だったので、
間違いなく、そのDNAを受け継いでいるのだろう。

まず、自分などは
ネット動画で料理の作り方を見ても、
やってみよう…などとは思わない。

その代わり、
絵を描いているところを見たりすると、
ウズウズと絵を描いてみたくなるのだ。

それぞれの特質に合わせて、
興味の赴くまま、
それを実際にやってみる
…という
挑戦する気持ちは、すごく大切だと思う。

見よう見まねでやってみると…
一度や二度で、そうは簡単にいかない。

本当の難しさを知って、
悔しがり、繰り返し訓練する。

そうやって少しずつ
何かができるようになる。

自分で、はじめようと思ったこと
…に対しては、言い訳がない。

言い訳がないから、またやる。

簡単にはあきらめない心を培うためにも、
やりたいことはやってみるに限る。

とりあえず、次男の焼き豚は
…ちょうどいいツマミになった。

やっぱり…人生、日々更新。

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