でじたけ流 教育論「親子の本能」
 

でじたけ流“教育論”
第983回「親子の本能」

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このところ
親子の本能が狂ったような
嫌なニュースが多い…。

弱肉強食ではなく
本能が弱くても、
生きていくことができる
…というのが、
人々が目指した豊かな世界
…だったとすれば、
現代は実に皮肉な世界だ。

子供にメシを食わせ、学ばせ、
一人前にすることに必死なのが、
本来、親の姿。

だが、
大人が子供のために
何かをしてやってる
…と思ったていたら、これもまた大違い。

子供は大人を喜ばすために
懸命に笑顔を見せようとしている。

それを見たいがために、
親は必死になるし、
その笑顔を見た瞬間、
たいていの苦労など吹き飛んでしまう。

子は親によって生かさせるが、
親もまた、子によって
生き甲斐を与えられているのだ。

たとえ、猫の子一匹、金魚一匹でも、
自分が養っていると、
そのために何か努力をする。

そうした責任を負うことが、
社会生活を営む上での自信につながっていく。

昔、この「教育論」を書籍化したことがあったが、
その時、帯にこんなキャッチコピーをつけた。

子育ては、親育て。

誰かに何かを「してやってる」
…と思うと、おごりが出る。

してもらってる…くらいの謙虚さが、いい。

やっぱり…人生、日々更新。

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