でじたけ流 教育論「仕事を覚える」
 

でじたけ流“教育論”
第977回「仕事を覚える」

でじたけ流教育論 digitake.com


長男と長女は就職したものの、
親に見せる顔は、
あいかわらず子供でしかない。

それでも、
時折、職場の話を聞くと、
それなりに気を遣っているようではある。

まだまだ、職場の戦力になるどころか、
仕事の仕方について教わることばかりで、
やってることは、
学生と変わりはないようだが…

金を払って通っている、
いわば客の立場から、
金をもらって働かせてもらっている立場
…に変わったことに違いはない。

体力はあっても神経はヘトヘト。

しかし、
言われたことをしていれば、
金をもらえるというのは、まだ楽な方。

そのうち何か責任のある仕事に就くと、
給料も増えるがストレスもかさむ。

責任を果たすためには、
言われたことだけやっていては
仕事にならない。

認められたレベルの
能力を使うのは当たり前。
その上、自分で判断しない限り、
責任ある仕事は果たせない。

最初にやらされる仕事は、たいてい
A地点からB地点に何かを動かす
…という、荷物運びのようなもの。

それを何時までにやらなければならない
…という期限があるのは仕事の条件。

A地点のものを、
どの地点に、
いつまでに、何個運ぶことが、
その後の仕事の効率につながるか
…それを判断して、
成果を出すことで少し仕事らしくなってくる。

さらにA地点に何を運び入れるべきか、
その判断を任されるようになると、
ようやく一人前に近づいてくる。

会社において仕事の質は、
そのまま給与に加算される。

代わりにできる者がいない仕事を
すればするほど、
賃金はアップするが、
その分、判断を求められることは多くなる。

わかりません
…と言うことが許されるのは新人のうち。

わからないことを
ほったらかしにして年をとると、
わからないこと自体が罪になる。

若いうちは、せいぜい
わかったフリをしないで、
素直に質問することが大切だと思う。

だが、
勘違いしてはいけない…のは、
会社は学校ではない、ということ。

手取り足取り教わらなくても、
自分でわかるようにしていかない限り、
自然にできるようにはならない。

仕事の上での失敗は、もはや
自分の失敗ではなく、
自分に仕事を任せてくれた上司、
ひいては会社の失敗となる。

学生時代の勉強は、
自分ひとりでやって…
ダメでも
自分が恥ずかしい思いをするだけだが、
仕事はそうじゃない。
ダメなら周囲に迷惑をかけてしまう。

そういう意味で、
働くということは…
積極的に人と関わることに違いない。

いわゆる、いい会社に行けば、
いい先輩に出会えるチャンスは多い。

いい先輩を見つけたら、
決して知ったかぶりをせず、
わからないクセに判断しようとせず、
我武者羅について行くのが一番だと思う。

自分と自分の生活を作り上げるために
…せいぜい、お稼ぎなさいな。

やっぱり…人生、日々更新。

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