でじたけ流 教育論「あらかじめ失われた故郷」
 
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20190106

でじたけ流 教育論961回 あらかじめ失われた故郷

でじたけ流教育論 digitake.com


正月には伊豆でのんびり
…とはいかないのが、
長男一家のツラいところ。

いや別に長男だから…という
ことはないかもしれないが、
隣が実家なので、
ウチには人が集まってくる。

何時間もかけて
故郷に戻らなければならない人たちから見れば、
羨ましがられるかもしれないが、
一年中、正月騒ぎだったら…どう?

ところで
自分が生まれ育った家は、
あくまで実家…であって、
故郷という感じがしない。

故郷と言うには都会的過ぎるのだ。

日本人が持つ故郷のイメージは、
里山があり…
魚が獲れるような海がある田舎町。

東京生まれで横浜育ちの自分が、
縁も所縁もない伊豆を
何故か懐かしく思うのも、
きっとそういうことなんだろうと思う。

あるいは
遠い祖先から受け継いだDNAに、
そういった情報が
インプットされているのかもしれない。

さて、横浜生まれで横浜育ちの子供たちは、
はたしてこの都会を故郷だと思うのだろうか。

懐かしさは感じるにだろうが、
もはや「故郷」という言葉は
使わないくなっているのかもしれない。

都会生まれの連中が増えると、
希少価値が高い本やレコードを持つように、
故郷の感覚を持つ人が少なくなっていくだろう。

故郷も
本やレコードと同じように
ネットで探す時代になっていくのだろうか…。

あ、
思い起こしてみれば自分も
伊豆に作った故郷はネットで探したな。

そもそも故郷は
作るものではないんだけど、ねぇ。

やっぱり…人生、日々更新。

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