20181125

第955回　ドライブガール

娘が自動車教習所に通い出した。

かつて自分も出た自動車学校。
つまり、娘は後輩になった。

自慢じゃないが、
自分は自動車学校を３つ出ている。

車の時と、普通自動二輪の時と、大型自動二輪の時。

時々、会社帰りに時間が合うと、
娘を迎えに自動車学校へまわる。

娘が今通っているのは、
普通自動二輪の時に通った自動車学校なので、
練習場の中は400ccのバイクでしか
走ったことはないが何とも懐かしい。

これまで数え切れないほど
娘を車に乗せて走っているが、
いざ、自分が運転を教わるようになると、
隣で運転している父親の見方が
少し変わってくるようだ。

夜景をながめながら…
一時停止、進入禁止。
…などと覚えたての標識を言ってみたり、
もう、やだ。運転、無理。
…などと愚痴ってみたり。

思えば、赤ん坊の頃は、
そこらへんに転がされていて、
首を振る範囲が見えるのが、せいぜい。

立って歩くようになると
視線はだいぶ変わってくる。

学校に通い、外の道も覚えて、
やがて海外にも飛び出すようになる。

見えるところは増えていくが、
できることを増やすのは、また大変だ。

成長ということは、見方が変わること
…だと思う。

気づかなければ新しい悩みもないが、
その代わり、成長はない。

気づいたことを
ひとつずつクリアしていく。
生きているうちは
成長と成長痛の連続である。

やっぱり…人生、日々更新。

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