でじたけ流 教育論「一人前になろう」
 
  人生日々更新 -Main-
20181111

でじたけ流 教育論953回 一人前になろう

でじたけ流教育論 digitake.com


電車の中での話。

スマホを凝視する連中が多い中、
珍しく
紙の単語帳をめくっている女子高生がいた。

眉間にしわを寄せ、
時に天井を眺め、
ブツブツいいながら
必死で単語を覚えている様子に、
昭和的な懐かしさを感じた。

勉強はできる時にしておけ。
本来、勉強は楽しいものだ。
…と何度聞かされたことか。

しかし、そんなことは
学生時代には一度も感じたことはなかった。

勉強に限らず、
それがスポーツであっても、
映画を観ることであっても…。

強制されたことは、みな
つまらないことになってしまう。

ところが、それがたとえ
学生時代に嫌気が差していた
歴史の勉強であっても…

望んでやる気になると、
楽しいものであることに
50を過ぎてからようやく気づいた。

つまり、
本当に知って欲しいことは
強制してしまっては、伝えられない。

家の中では子供たちに
何かを強制することは間々あるが…
それは、
強制されることの嫌さを伝えているつもり。

強制されたくなければ、
一度言われたことは先にやる…しかない。

そして、大人の場合には…
言われなくても気づいて先にやる…しかない。

自分で自分を動かすことができるかどうか
…これが、
その人がどこまで一人前なのか
…ということになろう。

50年以上かかっても、ね。

やっぱり…人生、日々更新。

Copyright 1998-2018 digitake.com. All Rights Reserved.


人生日々更新 -Main-