でじたけ流 教育論「未来の食卓」
 
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20180204

でじたけ流 教育論913回 未来の食卓

でじたけ流教育論 digitake.com


夜中にリビングで
長男が何か話している。

家族で話しているのでないことは
会話の内容でわかる。

英語だから。

テーブルに広げた
ノートパソコンに向かって話していた。

テレビ電話の画面には
外人さんが映し出されていた。

相手はフィリピンにいて、
英会話の勉強をしているのだという。

月3,000円ほどで出来るというから実に安い。
フィリピンに住んでいたら、
それでもかなり、いい小遣いになるだろう。

子供の頃、
テレビや映画で見た未来が、
うちの食卓にあった。

インターネットのおかげで
現代人の生活はがらりと変わった。

便利になる一方…
記憶は曖昧になり、
友達の電話番号すら覚えていない。

仮想通貨の流出がニュースを騒がせる。

だが、待てよ。
現実の金だって、
銀行に預けたつもりているが、
銀行に自分の名前を書いた箱があって、
そこに現金が入っているわけではない。

銀行のデータになっているだけだ。

もはやコンピュータやネットなしで、
今の生活を維持することは難しい。

道具が変わる時というのは、
大きなチャンスであり、リスクである。

しかし、どんなに時代が変わっても、
結局、人とのつながりがないと
生活を支える仕事は成り立たない。

ネットの向こうに現実の人がいるから
仕事が成り立つわけで…
いかにネット環境を整えても、
取引相手のいない商売では一銭にもならない。

星の数ほどあるサイトから、
偶然自分を見いだしてもらう…なんてことは、
宝くじが当たるようなもの。

道具は、しょせん道具。

人間関係を作り出すのは、
道具ではなく、人間の心だけ。

やっぱり…人生、日々更新。

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