でじたけ流 教育論「友達を知っているか?」
 
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20171008

でじたけ流 教育論896回 友達を知っているか?

でじたけ流教育論 digitake.com


大学3年の娘が血相を変えて
リビングに降りてきた。

バイト先で一緒になった友達が
病気で苦しんでいるという。

何かできることはないか?
…そんな相談。

その友達は
別な友達とシェアして
アパート暮らしをしているらしいが、
別な友達が帰省中で今は独りきり。

とりあえず様子を見に行きたい
…と娘は言うが、
尋ねてみると…
とりあえず住んでる場所はわかるらしいが、
その友達の学校、学部も知らなければ、
実家がどこなのかも知らない、という。

つまり保護者や
保護を願い出るべき学校の
連絡先が皆目わかっていない。

もちろん、
病気で苦しんでいる友達が
かわいそうだと思う気持ちはわかるが、
その子の実生活について、
ほとんどわかっていない状態では、
同情することはできても
実際に救い出すことは難しいだろう。

LINEの交換させすれば、
相手の住所や電話番号、本名すらわからなくても
連絡をとれる気軽さはある。

ただ、いざ本人に何かあった時には、
尋ねて行くことさえままならない。

気軽さは同時に希薄さでもある。

人間関係は、
わずらわしさの中にある
…と言っていい。

気持ちだけでは何もできない。
それが現実社会。

やっぱり…人生、日々更新。

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