このところ
ウチに遊びに来る長男の友達は
自動車業界で働いてる連中が多い。
長男の就職先が自動車メーカーに決まったので、
長男が意識的に同じ業界に進んだ友達から、
情報収集しようとしているのかもしれないが…。
ひょっとすると、
100年に一度という
自動車業界の大変革期にあって、
自動車業界の人材獲得が、
これまでに増して多い
…ということもあるかもしれない。
例によってリビングで一杯やりながら、
長男や友達と話していると、
高3の次男が
パンクした自転車を直してほしい
…と長男に言ってきた。
一時はロードバイクで
地方を走り回っていたこともある長男なので、
得意になって修理にかかるが…
普通の通勤自転車は、
ロードバイクのように
簡単には車輪がはずれない。
そもそも、
車輪をはずしてから直そうとするところが
大きく勝手の違うところ。
道具もろくにそろってない。
さぁ、そうなると、また親父の出番だ。
たいていの工具はガレージに行けばあるし、
普通の自転車のパンクなら
数え切れないほど直した経験もある。
とりあえず工具は貸して、
しばらく飲みながら様子をながめていたが…。
あまりになっちゃいないので、
口を挟まずにはいられない。
自転車を倒してやれ…とか。
洗面器を持ってきて穴を確かめろ…とか。
ゴムを貼ったらすぐに空気を入れちゃダメ…とか。
バルブを止めるナットは少し空気を入れてから
位置を確かめた上で締めろ…とか。
某自動車メーカーの整備士も参画して、
長男、次男と3人がかりで、どうにか直した。
こういう
学校で教えてくれないことについては、
学校の成績がいい奴ほどできない…のか常。
ゲームコントローラーの使い方が上手くても、
油まみれになるような作業は、
なかなか理屈通りにはいかない。
力加減というものは、やってみたいとわからない。
翌朝、直したタイヤを確認してみたところ、
どうやら空気は抜けていないようだった。
自転車でも、パソコンでも何でも…
今さら便利な生活から離れることはできやしない。
しかし、
その便利な生活に不具合が起きた時、
それを修復する手段を知らなければ、
便利な生活を続けていくことはできくなる。
むろん、金を出せば解決できる問題もある。
だが、
金がなくなった時、
それを修復する術を
持っているかどうかということも
…自転車のパンク直しと基本的には同じこと。
やっぱり…人生、日々更新。