下田から来た双子猫、
チャールズ助蔵とトニー滝蔵も、
1歳を過ぎて体重は5kgを越えた。
家に誰かがいる時には
勝手口から出て行って、
近所をフラフラしているが、
ずっと家の中で暮らしているのでヤワだ。
地元の猫に睨まれて
慌てて逃げ帰ってきたり、
暑さで早々に引き上げて来たり…。
それでもちょっとは
野性味のあるところを見せようと、
時折、トカゲや蝉を捕まえて来る。
本人、いや本猫はきっと
得意になって見せているのだろうけれど、
そのつど家では大騒ぎになる。
家の中では、
2匹で走り回るか、寝てるか…。
もっとも、ほかにやることはない。
唯一の仕事といえば、家人の出迎え。
リビングの扉を開けると、
三つ指を突いて待っていることもある。
先日、チャールズが体調を崩した。
ケツから血を流して、
あちこちでションベンをちびっている。
膀胱炎だった。
医者で点滴を打ったり、
薬をもらったりしたので、
すぐに元気はとり戻したが、
夜間診療に連れて行ったカミさんは…
まるで小さい子がいる時みたいだ。
…とタメ息をついたり、懐かしんだり。
親は子供ができて、
ようやく親をスタートし、
親が親らしくなった頃になると、
子供はもう一人で出歩くようになっている。
もちろん、
一人で出歩くようになればなるで
心配は絶えないわけだが、
ただ心配しているだけでなく、
ある程度先回りしたモノの考え方も
少しはできるようになってくる。
自分のこととなると、
なかなか先回りしたモノの考え方は
できない…というか、
実行できないものだが、
自分が守りたいものに対しては
細心の注意ができるようになってくる。
それが、つまり、
大人になる…ということで、
大人になった時、
自分以外に守りたいものがないと、
叱ってくれる人がいなくなる分、
むしろ
自堕落に陥りかねない。
自分独りで頑張れる者がいるのなら
尊敬に値するが…
社会との関わりを持たなければ、
そもそも頑張る意味を見失ってしまうしね。
人生は居場所づくり。
居場所とは、つまり
自分以外の何かの役に立つ
仕事がある場所のこと。
やっぱり…人生、日々更新。