若い頃、
将来を見据えて、
まるで冬山をめざすが如く、
準備に時間を費やすのは、
実は間違いなんじゃないか
…と思うこと最近しばしばがある。
そもそも何をめざすのか?
それを自分で決めるために
勉強が必要なのであって…
決められた道を
歩かされていると思うから
勉強がつまらないものになる。
ある時代までは、
それでよかったかもしれない。
教育制度の礎が築かれた
明治初頭には
優秀な役人を育てる必要があった。
あるいは高度成長期。
巨大化する企業を支えるための
優秀な人材が求められた。
今も基本的な構造は同じだが、
時代は大きく変わっている。
日本人は減少を続け、
先行きは予測できないほど不透明だ。
公務員や大企業が安定している
…そんな時代ではなくなった。
日本だけでなく、
世界中の成功者たちはみな、
既成概念を打ち破った者たちだ。
管理されることに
慣らされた人材でないことは…確か。
せっかく
少なくとも物質的に豊かな時代なのだから、
若いうちは、
もっと好きなことを
徹底的に学ぶべきではないか…?
中途半端に
まんべんなくやる必要などない。
そんなものは、どうせ
好きなことを追求していった課程で
消化していかなければならないのだから。
目的なしに漫然とやるより、
目的をもって臨んだ方が、
はるかに身につくだろう。
なまじ
わかりもしない将来のことなど考えず…
とにかく好きな勉強だけする時間を、
もっと若者たちに与えないと…
新しい仕事も生まれてこない。
いずれどんな職業に就いたとしても、
他と差をつけるのは
自分が本当に興味をもって取り組んだこと
…でしかない。
やっぱり…人生、日々更新。