でじたけ流 教育論「娘がバイトで泣いた話」
 
  人生日々更新 -Main-
20170820

でじたけ流 教育論889回 娘がバイトで泣いた話

でじたけ流教育論 digitake.com


娘がバイトで泣いたという話を聞いた。

珍しくテレビも見ずに
話をしながら晩飯を食った後、
何やら言いたげにしていた大学3年の娘が

「絶対泣かないつもりだったのに、
 とうとうバイトで泣いちゃった」

…と話し出した。

娘がバイトに行っているのは
自宅から少し離れたところにある
レストランのような場所で、
かれこれ1年は続いている。

人数が多い仕事場なので、
何かとルールは厳しいようだ。

普段は土日で学校が休みの時だけだが、
人手不足の折、夏休みには連日勤務。
現場は家族連れでごった返してることだろう。

疲れが溜まったせいたせいか、
その日は、
朝、装備品を忘れたのを手始めに、
とうとうレジで釣り銭間違いをやらかしたらしい。

幸い客はたいして怒っていなかったようだが、
すぐさま娘はレジをはずされた。

自分がミスを犯してしまったことへの情けなさと、
周囲に迷惑をかけたことへの申し訳なさで、
ついに涙があふれ出した…というわけ。

その後は、
何とか泣き顔を見られまいとしていたようだが、
話を聞いた仕事仲間や先輩が、
次々と優しく接してくれたらしく
…今度は嬉し涙が止まらない。

緊張の中、ひと度ゆるんだ涙腺は、
なかなか元には戻らない。

そんな1日の話を身振り手振りで娘は話した。

そもそも、うちにいる時には、
疲れ果てていて、しょっちゅう機嫌が悪い。

いかに若いとはいえ、
無茶をしていたら長く続けられない。

これから本格的に仕事をしていくにあたって、
一番大切なのは…何よりも続けること。

どんな仕事も続けられないことにはモノにならない。

そのためには、
仕事の技術だけでなく、
疲れを計算に入れる必要が出てくる。

決して手を抜く…ということではない。
プロのランナーだって
スタートからゴールまで、
同じ調子で走り続けるわけではないからね。

娘は、家族に話をして気が抜けたのか、
その晩、ゆっくり風呂に入ってグッスリ寝て…
次の朝、目覚まし時計がいくら鳴っても起きられず、

ヤべーッ!!!!!

…と叫びながらバイトに飛び出して行った。

やっぱり…人生、日々更新。

Copyright 1998-2017 digitake.com. All Rights Reserved.


人生日々更新 -Main-