20011230
でじたけ流 教育論第81回 談から識の泉

先週のクリスマス・・・
例によって子供たちはドキドキ。

2歳の次男は、まだワケがわかっていないが・・・
4歳の長女は、もちろんサンタクロースを信じている。

小学2年・・・8歳になった長男は、やや半信半疑。
しかし・・・

「じゃあ、今夜はおとうさんが一晩中起きていて
 サンタクロースをはがいジメにして捕まえてみよう」

と、言うと・・・必死で止めにかかる。

「そんなことをしたら来年から来てくれなくなる」

「じゃあ、せめて写真を撮って、テレビ局に売ろう!」

今度は長男だけでなく、長女も一緒になって・・・

「ダメ! ダメ! ダメ!」

と、必死で止める。

大切なものは・・・見えないもの。
子供たちなりに、そういうコトを知っているのかもしれないな。

命だって、愛だって、友情だって、夢だって・・・
そのもののカタチなんてない。

そういう見えないものを大切にしながら
目の前に迫る現実とぶつかっていくというのが・・・
生きるってことなんだよな。

さて・・・
子供たちをここまで脅かしてしまうと
私も子供たちと一緒に布団に入らないわけにはいかない。
そうじゃないと・・・
子供たちが安心して寝ないからね。

で・・・深夜になって起き出すと
物置に隠しておいたプレゼントの山をリビングに移動する。

あと、毎年やるのは・・・サンタからの手紙づくり。

紙は適当なやつなんだけど・・・
わざと左手で、わけのわからない文字を書いて
クチャクチャにまるめた後、
ガスコンロであぶって、何となく焦げ目をつける。

長男は・・・

「何でサンタさんの手紙は、いつも焼けてるんだろう?」

と、首をかしげた。

「そりゃあ、大気圏突入の時に焼けたんだよ」

と、私が言うと・・・「タイキケンって何?」と質問してくる。
そこから、宇宙についての説明が始まる。

知識の習得は、万事こんな具合に
自分が興味を持ったところから入っていくのが理想だね。

まず空想や発想があって・・・それを補う知識が必要になる。

何も必要を感じていないところに
知識を詰め込もうとするのは難しいし・・・
仮に詰め込めたとしても、なかなか発想につながっていかない。

発想だけでは何もできないが・・・
知識だけがあるより可能性はずっと大きいんじゃないかな?!

子供たちの発想や知識欲を刺激するタネは
いろんなところに無数にころがっている。

それを大人が踏みつけてはもったいない・・・
子供にとっても、自分にとっても。

・・・と、
今年も子供相手に楽しんでいることを
教育的に正当化しつつ・・・今年はこれまで。

でじたけ流 教育論

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