20011216
でじたけ流 教育論第79回 売人の

寝かせようと思っても・・・なかなか寝てくれないのが子供。
ところが、ひと度寝入ってしまうと・・・
座らせても起きないし、立てても起きない。

と、そんなことをしていると・・・たいていカミさんに怒られる。

それは、さておき・・・

先日、近所の人から頼まれて
小学2年の長男が、モニターのバイトをしたらしい。

学習教材で伸びいてる出版系のB社の仕事。
教材を試しにやらせて・・・
やっている様子と、やり終わった感想をビデオに納めるというもの。

B社の仕事だから、まず偽りはないと思うが・・・
モニターだと油断させておいて実は売り込み、というのはよくある手。

もっと強引な場合には・・・
モニター価格といってイッキに売り込む。

確かに定価と比べたら半額程度かも知れないが・・・
原価は10分の1程度。
しかも、他社が安いのを出したために
定価では競争力を失った商品の場合、よく使われる手だ。

定価で販売できないものなら価格を下げて売ればいいのだが・・・
ただ安くしただけでは、売れ残ったことがすぐにバレてしまう。

売れ残った人気のない商品には、誰も目をくれない。
そこで・・・
幸運にもモニターに当選しました、なんて言って
得をさせたつもりで売りさばこうというワケだ。

B社の場合には、おそらくまっとうな商品だったと思う。
全国発売に先がけて、販売方法や生産個数を決めるために実施する。
そうでなければ本当のモニターとは言わない。

B社の担当者とモニター運営会社・・・
おそらく広告代理店の担当者が2人でうちに来たらしい。

教材をやり終わった長男がインタビューに答える。
モニターとは言え、最終的には教材を売り込みたいわけだから
最後には、やっぱりこんな質問が飛び出したようだ。

「じゃあ、キミはこんな教材があったら、ほしい?」

すると長男は顔色ひとつ変えず、こう答えたと言う。

「僕は頭がいいので、こんな教材はいりません」

まったく誰に似たんだか・・・と、たいていカミさんに言われる。

B社の担当者たちは「はっきりしたお子さんで」と感心して帰ったようだが
どうせなら・・・
「その秘密は、この本を読めばわかります」と
教育論でもプレゼントすりゃよかったのに・・・と私はカミさんに言った。
そうすれば・・・
ひょっとして次はB社から第二弾が出せる・・・かも知れない。

カミさんにも少しは私の商売っケを見習ってほしいものだ、な。

でじたけ流 教育論

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