でじたけ流 教育論「性格と品格 」
 
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20151018

でじたけ流 教育論793回「性格と品格」

でじたけ流教育論 digitake.com


育ちがいい、とか、悪い
…という言葉を時々耳にする。

いったい何を差して言っているのか?

多くの場合は、
その人の成りと家系を見比べて、
ああ、やっぱり
育ちがいい…とか、
案の定、
育ちが悪い…とか言っているんだろう。

しかるに、
目の前にいる相手はとにかく、
その家系代々まで熟知するなんてことは、
今時よほど閉鎖的な田舎町でなければあり得ない。

その人の成りが悪ければ家系も悪く言われ…。
家系が悪ければ、
人も悪いと決めつけられてしまうのが通例だろう。

言ってみれば、それは風評被害。

日常的な問題として、
品格を一番見られるのは
…食べている姿ではなかろうか。

品は食べ方に一番よく出ると思う。

いかに頭が良くても、
箸の使い方がメチャクチャではバカに見えるし、
日本の食卓であれば、
左手を器に添えていれば自然に見えても、
左手をダラリと下げ、
器に顔を近づけて右手だけで食っていれば、
まるで家畜のようにも見えてしまう。

そうした習慣を身につけさせるのは親の務め。

親が甘やかし過ぎたのか、
それとも言うことを聞かずに育ったのか…。

性格は先天的だが、品格は後天的なもの。

訓練を経ずして
大人と呼ばれる年になってしまった人があれば
同情の余地はある。

境遇は恵まれなかったが、
どこかで本人は気づいたはず…。

おそらく、
そんな姿勢で食事をしていたら、
品格のある異性とは二度とデートはできない。

モテない理由もまた性格ではなく、多くは品格。

性格は先天的なものであるし、
どこかであきらめたり、慣れたりするものだが、
品格の違いはストレートに生活の違いだから、
なかなか慣れないもの。
やがて、鼻につくようになってくる。

悪い癖を指摘されるのが面倒で、
指摘しない人としか付き合わなかった故、
気がつけばいい年にして
…ということになり、
親や家系まで悪く思われる、
そんな風評被害にも火を付けかねない。

好きなものしか食べないでいると病気になるように…。
楽なことばかりしていると不幸になることは間違いない。

そして、
知識がある人より、品のある人の方が、
間違いなく人には好かれるだろう。

やっぱり…人生、日々更新。

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