でじたけ流 教育論「旅みやげ騒動」
 
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20150322

でじたけ流 教育論763回「旅みやげ騒動」

でじたけ流教育論 digitake.com


長男がクロスバイクで紀伊半島に行くという無防備な旅から帰って来ました。
お土産は、静岡の千本松原で拾った家族のイメージの石^^;
私のもらった石は欠けてる。「お母さんはしっかりしてるけどちょっと欠けてるカンジの石を捜した」だって。
ちなみに、お父さんの石は岩みたいで重そうだから持って帰れなかったとか。
納得。

…というのは、カミさんがfacebookに書き込みした内容。

結局、父親には生蕎麦を買ってきてくれた。
長男は、だいたい何処へ行っても
蕎麦を買ってきてくれる…という印象がある。

むろん、三度の飯より蕎麦が好き(?)な父親には何よりの土産だ。

だがしかし、今回はもうひとつ…余計な土産があった。
それは、
…自動車のナンバープレート。

何だかカッコいいから自分の土産用に拾ってきた
…という長男の弁は、まるで中学生のよう。

このナンバープレートが、
走行中の自動車から外れて落ちたものだとしたら
車の所有者は困っているだろうし…。

ひょっとして盗難車に付け替えられたりしていたものや、
ひき逃げした車のナンバーだっとしたら
…犯罪に巻き込まれかねない、いずれにせよ厄介な話。

そんな話をすると、
まるで思いにもかけていなかった
…という様子は長男もカミさんも一緒だった。

中学を卒業したばかりの次男がナンバーをいじっていたので、
「指紋をつけると事件に巻き込まれるぞ」
…と脅かしたら、あわててフリースの袖で指紋を拭き取っていた。

さて、翌日早々に
長男には警察へ対応の電話をさせるつもりだったが、
早朝からバイトだという理由で後回しにしたので、
結局その処理をすることになったのは父親。

たとえ遅くなっても
自分の尻ぬぐいは自分でさせるのは確かに教育だが、
実際、このナンバープレートのおかげで
家族が厄介なことに巻き込まれる可能性も皆無ではないわけで、
家庭に降りかかる火の粉を消すのは、やはり父親の役目である。

長男がプレートを拾った日時と場所を書かせて、
それをもとにネット検索すると、
管轄は静岡の清水警察署であることがわかった。

仕事の合間をみて電話をかける。
清水に送るなら送るしかないと思ってた。
送料かかるけど。

…と、清水警察署では
最寄りの警察に届けてくれればいい、という。

そこで、その晩の仕事帰り…
雨の中、遠回りして最寄りの警察署に立ち寄った。

夜の警察署、1階のカウンターは薄暗い。
人のいるところにしか電気はついていない。
そこで、4〜5名の若い警察官が、
ひっきりなしにかかってくる電話の対応に追われている。

カウンターの外には2〜3人の待ち人。

交通違反の切符を待っている人…
家族の愚痴を聞いてほしくて来てる人…
まさに、リアル警視庁24時。

さて、若い警官に事情を話してプレートを渡そうとすると、
彼はおもむろに白い手袋をつけて、それを受け取った。
指紋をつけないようにしているのだ。
すでに、うちの家族の指紋だらけだけど。

何だかんだで待たされること30分。

時間がかかった理由は
…やっぱり盗難されたプレートだったためだ。

ただの拾得物であれば簡単な書類で済むが、
それが盗品ということになると事情は変わってくる。

さすがにこの風貌でも
堂々と警察にやってくる者を犯人扱いにはしないが、
拾得物届けのほかに、
押収品目録や押収品目録交付書の作成等々…。

待たされてる間、何度か長男から謝りのメールが入った。

これで、拾得物への対応については
間接的にであるにせよ、知ったことだろう。

メールの返信には、
教育論のネタにしてやる…と書いてやった。

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