でじたけ流 教育論「巣立ちの練習」
 
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20150315

でじたけ流 教育論762回「巣立ちの練習」

でじたけ流教育論 digitake.com


先週末、次男の中学の卒業式があった。

子供達が通った小中学校は公立だが、
小学校と中学校が同じ敷地内にあるという
横浜市のモデル校なので、
みんな6年間、同じ門を通っていた。

しかも、うちからは徒歩2分圏内なので、
忘れ物を取りに帰ることも容易にできた。

長男以来、
長い間、世話になった小中学校とも、縁遠くなるな。
最も父親が学校の門を通るのは、
選挙の投票の時くらいだったけど…。

さて、春休みを迎えて、
長女は友達同士で大阪京都に旅行してきた。

親抜きで初めて乗る新幹線と、
右側に寄って乗るエスカレーターに興奮する様子が、
随時LINEで中継されてきていた。

長男はロードバイクでまた貧乏旅行に出かけた。
トイレに寝泊まりしながら走り回るなんてことも、
そりゃ学生時代でなきゃできないことだろう。

思えば実家という場所は、ようするに寝る場所に過ぎない。
寝る場所に過ぎないのだが、
安心して寝る場所があるというのが何より平和の証。

それは、
実家を離れることで初めて実感できるのだと思う。
…自分もそうだった。

よく見る…ということは、近目で見ることとは違う。

時に離れて、
時にはフカンで見ないと、
日の丸も赤い布だと思い込んでしまう。

寝たきりの赤ん坊が、
やがて歩くようになり、外へ出て行くことで、
ようやく世界の広さがわかる。
自分が寝ていたベットの小ささを知るのだ。

ただし…
自分の足で歩くためには、
それなりのルールを身につけなければならない。

交通違反を起こせば免許を取り上げられるように…
自由を行使するためには守るべき義務がある。
それを無視した行いは、
…結局、世間を狭くしてしまうのだ。

自由とは不自由を選ぶ権利であり、
勝手気ままが許されない…ということを知るのが
大人への道…だよな。

巣立ちまでには、まだまだ楽しくも過酷な訓練が待っている。

やっぱり…人生、日々更新

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