20141207

第748回「理不尽を生き抜け」

朝８時30分から、夜10時まで。
途中、休憩が２時間くらいあったとしても、
労働時間はざっと11時間。

労働基準法では１日8時間、
週に40時間を超える労働は認められていないのが原則で、
それを越えると残業…ということになるが、
毎日３時間稼働しているということになると、
仮に月22日稼働しているとすると残業は66時間。

ほかに休日出勤が毎週土日に６時間はあったとすれば、
プラス48時間で合計は軽く100時間を超えてしまう。

月100時間を超える残業があると…
脳血管疾患、心筋梗塞、精神疾患などのリスクが高くなり、
それを強いている事業所は
労働局から訴えられて書類送検されてしまう。

このように社会人は基本的には
労働基準監督署に守られているわけだが
…はたして受験生はどうか？

学生は勉強するのが仕事…というわりに
基本的な生活は過酷な状況にさらされている。

来年、大学受験のある娘は、
学校が朝８時30分から始まり、
帰りは毎日塾へ寄って、終わるのは夜10時。
週末にも塾か模擬試験がある。

この受験期の真っ只中で、
受験制度や学習のあり方を論じたところで、
さしたる意味は成さないけれど…
それだけに、少し見方を変えて、
うまくサボる術も身につけないと本末転倒なことになる。

所詮、世の中は理不尽なんだ。

正しさというのは立場や時代によって異なるものだが、
生き抜くための逞しさは
立場や時代を超えて不可欠なもの。

最もうちの高３娘と中３次男の場合には、
睡眠時間の確保だけはしているようだから、
心配ないけど…そこが心配という話も。

やっぱり…人生、日々更新。

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