20140406

第713回

人は真実ではなく、
信じたいものを信じているに過ぎない
…的なことを、
先週はひたすら書いていたけれど、
うちの子供たちも、また同じ…という話。

春休みに入っても、
部活と塾はやっているので、
朝のあわただしさは、わりと普段の変わらない。

雨降りの朝。

今度、高３になる娘が、
自転車で出ようとしているので制止する。

遅れそうだからと言って、
雨の中、自転車で飛び出して行くのは
危険きわまりない。

…にもかかわらず、
雨なんか降ってない、と言い張る娘。

明らかに草木も道路も濡れている。
確かに曇り空の元で雨粒は見づらいが、
家の影に目をやれば…ほら、結構降ってる。

降ってる！降ってない！
…というやりとりが幾度か続くが、
終いには…
そういう危機管理ができないのなら、
自転車は取り上げるぞ…と怒鳴りつけて決着。

しぶしぶ、徒歩で出て行く娘。

娘の通う高校は、長男と同じ高校。

そういえば、長男とも、
これとまったく同じやりとりを何度かしたもんだ。

…で、
春休みで戻って来てる長男にこの話をすると、
懐かしそうにこう言った。

降ってても…本当に降ってないような気がするんだ。

それじゃまるで自己催眠。

夢みるだけでなく、
現実で幸せになりたかったら
…まず現実をよく把握することだな。

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