20120408

第609回

新学期がスタートした。

しばらく空いていた通勤時間の道も、
また学生であふれるようになった。

ただ、春休み明けのこの季節は、
いつもの休み明けとは、ちょっと雰囲気が違う。

制服姿がぎこちない、
歩きづらそうな新入生たちの姿が目に入るからだ。

先月…
高校、中学、小学校と、
３回の卒業式があった我が家では、
今月は、
大学、高校、中学と、
３回の入学式を迎えた。

長男が制服組から抜けて、
末っ子の次男が制服組となった。

そして、みんな大人料金になった。

最も次男は私とカミさんの血を引いてチビだから、
まだ２年くらいは誤魔化せると思うけど、ね。

上の２人はすでに義務教育を終えている。

…早いな、まったく。
…と、自分の親も、きっとそう思ったことだろう。

うちのような小さな会社は
春だからと言って新入社員は入って来ないけど…
盛大に入社式を行うような会社では、
先輩たちが新人を使える人材に育てようと、
その最初の一歩に気合いが入っていることだろう。

だけどね…
自分の子供のことを考えてみると、
生まれた時から育ててたって、
言うことを聞きゃしないんだから…
新人とはいえ、ハタチ過ぎの人間が
自分の思う通りに動いていくはずはないわな。

せめて、大きな失敗のないよう、
一生懸命、尻をぬぐってやって…
そうして将来、
自分が部下や子供を持つ身になって
…ようやく、わかってくるもんだよ、な。

極めて当たり前の話だけれど…
わからないことは、
いくら人の話を聞こうが、本を読もうが、
わかる環境に自分がいかなきゃ、わからない。

だから…記憶が大事なんだろう。

わからなくても覚えていれば、やがて役に立つ時は来る。

教訓を与える側とすれば、
忘れられないくらいのインパクトか、
コマーシャルソングの如く、
とにかく繰り返し繰り返し言い続けるしかない。

歌の意味なんて…
わからなくても歌ってるものだから、ね。

tweet please