人生日々更新 -Main-
20120211

でじたけ流 教育論601

でじたけ流教育論 digitake.com


高3の長男は、
体ひとつで、いったいいくつの大学に通うつもりだ
…と思うほど、毎日のように受験に行っている。

子供が受ける学校くらい知っていてもいいようなものだが、
相談されたところで理科系の話など、まるでわからないし、
どこに行っても本人次第、というポリシーだから、
そもそも相談にならない。

まず、自分が学びたいことをはっきりして、
それについて専門家である塾の先生に相談して決めればいい。
そのために高い金を払ってるんだからね。

中3の長女の方は私立の受験を終えて、
本命の公立受験も秒読み段階。
毎日キリキリと勉強してる。…とにかく機嫌は悪い。

小6の次男は、そんな2人の様子を見つつ、
兄姉の分まで家を手伝いを率先してやっている様子。
さすがは末っ子、そつがない。

どんな動物でも赤ん坊の頃は可愛いもの。
可愛さを感じさせる容姿なのは、
身を守るための本能的な機能だと聞いたことがある。

子供は自分勝手なようでいて実はサービス精神が旺盛。
親をはじめ、近くにいる大人を喜ばせようと、いろんなことをする。
一度ウケたら何度でもやる。

これも体力、知力、経済力…
自分独りで生きている力の弱い者が備えている力かもしれない。

ようするに素直さとは、
生きるということに対する本能なのだと思う。

体力、知力、経済力が少しばかりついてくると、
かえってこの生きるということに対する本能が弱まってしまう。

本当に体力、知力、経済力が強くなっていれば、
それでも生き抜くことはできようが…
自分の体力、知力、経済力には、
しばしば過信があったり、情勢が変わったりで、
いい時はそう長くは続かない。

いかなる状況においても持っているのは、
やっぱり自分、それも自分の本能ということになる。

本能が祖先から受け継いだ意識しない記憶
…だとしたら、
本能の力を磨くには、
机にかじりついていたのでは無理だ。

たくさん人に会って、たくさんぶつかり合わないと。
そうして突き刺さった欠片が本能へと溶かし込まれてゆく。

そういう意味では、
たくさん試験を受けることも、
たくさん苛立ってみることも、
たくさん手伝いすることも、
すべて身になっていくだろう。

ジタバタしながら生まれて、
ジタバタしながら死んでゆくのが
命の宿命かもしれない。

だとしたら…
ジタバタすることを楽しまないと
生きててもつまらなくなっちまうな。

明日はどうなるのか、わからない。
…だから毎日ワクワクする。

Copyright 1998-2012 digitake.com. All Rights Reserved.


人生日々更新 -Main-