20120115

第597回

さて、いよいよ受験シーズンも本番。

高３の長男は昨日からセンター試験。
中３の長女も受験の前期試験までカウントダウン。

泣いても笑っても、今がダメなら、もうダメ。

あまりダメ、ダメ言うのはポジティブではないけれど、
これまでいくら努力をしてきているつもりでいても、
肝心な時に発揮できない力は何の役にも立たない。
…そんな人生訓を思い知るのも受験である。

自分のペースで頑張ることから、
世間のペースに合わせて頑張らないと
自分の居場所がなくなってしまうことを思い知る。

そうして、だんだん大人になってゆく…。

受験勉強なんぞには、
ちっとも熱心でなかった父としては、
どこの学校へ行くかということより何より、
そうした人生訓を受験から感じとってほしいと願う。

受験勉強は今しかないけれど…
人生訓は一生モンだからね。

学校での勉強を頑張る奴は学校の勉強で、
学校での勉強を頑張らない奴も何処かで、
きっとそいつを思い知る時が来る。

立つか這うかの幼い子供は、
頭ばかり大きくて、足が小さいものだから、
バランスが悪くて、よく転ぶ。

パタン…と転ぶと、
一瞬、驚きの沈黙があって、
その後、火かついたように泣き始めるだろ？
まるでこの世の終わりが来たみたいに、さ。

そういう姿を見て、可愛らしい
…なんて思うような年になっても、
いざ自分が、
それまでに経験したことのないようなものにブチ当たると、
赤ん坊と同じように驚きと不安に我を失いそうになる。

人生はその繰り返しだよ。

チャップリンの言葉に、こんなのがあったな。
人生はクローズアップで見ると悲劇だが、
フカンで見れば喜劇である。

自分に与えられたチャンスは、
…常に今しかない。

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