この間、カミさんが何かの話の途中に…
自分は特別な努力はしてきたつもりはないのに、
気がついたら子供が3人いて、それなりに幸せに暮らしている。
考えて準備してたら、とても3人なんか産めなかった。
…というようなことを言った。
私も同じような感じだな。
ただ、厳密に言えば…
特別な努力はしていないけれど、
年相応に頑張ってきたから
年相応の幸せを感じることができるのだと思う。
年相応の頑張り…とは、つまり
「今」を頑張ることだろう。
それは言い換えれば、
「未来」の準備ばかりしていないで、
「今」しかできないことをする、ことだろうな。
結婚にしても、出産・育児にしても、
充分な準備が整ってからしようなんて言ってたら
…寿命のあるうちに、とてもできるようにはなれんよ。
結婚は「できるからする」んじゃなくて、
結婚する「覚悟がある」からするものだ。
親になるのも、また同じ。
結婚する前から夫や妻らしくなれるはずもなければ、
子供を持つ前から親らしくなれるはずもない。
覚悟して、そこに飛び込んで、
失敗を重ねながらも、
やっていくうちに、ようやくできてくるものじゃないか。
何をするにせよ…
必要なのは「準備」より「覚悟」だな。
…と、あらためて思うね。
「覚悟」ができていないのを
「準備不足」と勘違いしている人も少なくないが、
絶対に転ばなくなってから
自転車に乗ろう…ったって、どだい無理な話だろ。
「準備」ってのは、
できるだけ失敗をしないようにするものだが、
「覚悟」ってのは、
たとえ失敗しても挫けないという誓いだからね。
失敗をしないことが上手い生き方じゃないし、
そんなヤワな生き方が通るほど人生は甘くも短くもない。
…そして、
自分ができていないことは人には伝わらない。
もちろん、自分の子供にも、ね。
何度も冷や汗をかいたけど
結婚20年目にして、
こういう境地にいられるのは幸せだと思う。