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テレビで、レポーターが嫌々パンジー・ジャンプさせられるところを
子供たちと一緒に見ていた。
そこで、イジメっ子親父のイジワルな質問。 「もし、バンジーをやんなかったら、お母さんがいなくなるとしたら?」 長女は、すぐに「じゃあ、やる」と答えたが・・・ 長男は、しばしためらって、それでも「やらない」と言う。 「だって、そんなことあるわけないじゃん」 ・・・と言うのが、はたで聞いていた母親への、長男のメいっぱいのフォロー。 次の質問。 「じゃあ、パンジーをやったら好きなベイブレードがもらえるとしたら?」 長男は何の迷いもなく「それなら、やる!」と元気よく答えた。 ベイブレードについて知ってる人はたくさんいると思うけど、ちょっと解説すると・・・ ベーゴマの現代版という感じのオモチャ。 タイアップしているアニメも小学生を中心に大人気だ。 しかし、あまりに人気があり過ぎて・・・品薄のために、なかなか買えない。 同じ品薄でも、私の本と違って、売れ過ぎてオモチャ屋に入って来ない。 いつぞやの「たまごっち」状態になっている。 時々、デパートなんかで「お一人様、1個限り」という感じで売りに出されるけど そんな日は朝から親子連れの長蛇の列ができている。 うちの子たちも、列に並んでようやく買えたようだけど・・・ 買えた人がいるという噂が近所に広まると 「どこで買えましたか?」なんて電話が殺到するくらいだ。 こんなブームについてテレビのニュースなどでは・・・ TVゲームで遊ぶより、外に出て友達同士で遊べるところがいい、だとか お父さんやお爺ちゃんとも違和感なく遊べていい、とか解説している。 確かにその通りだと思うけど・・・ この品薄は・・・やっぱり問題だよな。 結論から言えば、 みんなで遊べるモノなら、みんなが気軽に買えないと意味がない。 そんなに高価なモノでもないのに・・・ 持ってる子と持っていない子の格差が出るのもよくないし 最近では、公園なんかで上級生に盗られた、なんて事件も多発してるらしい。 私なりに考えた解決策は、ただひとつ・・・。 もちろん増産は当たり前だけど・・・ 増産するために、ベイブレードの著作権を解放するしかない。 つまり、タカラ一社だけでなく、バンダイでも、もっと小さなオモチャ会社でも せっかく登場するキャラクターがたくさんあるんだから キャラクターごとに割り振って・・・ あるいはオモチャ会社から新しいキャラクターを提案するカタチで いろんな会社で同じ規格のベイブレードを製造すればいいと思う。 レコードやCD、ビデオやパソコンといった、 さまざまな道具の発展と定着の歴史を見ていても明らかなように・・・ 一社独占の形式をいつまでもとっていると・・・ 結局、ブームとともにやがてはなくなってしまう。 パチンコだって日本で最初のクギ師と言われる男が 自社独占をしなかったおかげて普及したわけだし・・・ もちろんインターネットも、そこに使われるブラウザもそう。 オモチャ業界にだって・・・「超合金」伝説がある。 巨大ロボットの重量感を小さなオモチャで出すために作られたダイキャスト製ロボット。 「超合金」というのは 『マジンガーZ』原作に出てくる「超合金Z」という名称から出てきた言葉で 「超合金」という特殊な合金が実際にあるわけではない。 ダイキャスト製「超合金」がヒットしたので、他社からも続々と同じようなオモチャが出たが・・・ 最初は「超合金」という言葉が使えなかったので、今ひとつパッとしなかった。 そこで「超合金」を他社でも使えるように解放・・・ そのおかげて「超合金」オモチャという新しい分野が確立できた、という経緯がある。 私も商売やってるから・・・ 儲かるネタは独占したいという気持ちは充分わかるけど ある程度までいったら次の展開を考えないと・・・なぁ。 しょせん、ひとり、あるいは一社でできることには限界がある。 いつも限界がきてから次を考えていたのでは・・・ つねにフリダシへかえされてしまう。 どっち道、頑張らなきゃならないんだから・・・ どうせなら、同じところをグルグル回っているんじゃなくて 何かを積み上げて・・・やがては新しい世界をつくってみたいよ、ね。 子供たちを巻き込む、さまざまなブームの陰で・・・ 冷静な目をもって、大切なことを教えられるのは・・・親だけだよ。 |
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