間もなく中3になる長女が、
間もなく小6になる次男に対して、
「宿題をやっていない」だの
「風呂に入っていない」だのと
眉をひそめている姿が、傍で見ていて笑える。
明らかに影響を与えているのは両親で、
娘は母親口調になり。
息子は父親口調になってくる。
その長女も、
間もなく高3になる長男に
「読んだ漫画が出しっぱなし」だと
父親のような口調でいつも叱られている。
長男の場合も、長女の場合も、
自分のことは棚に上げて威張っているものだから、
あまり調子にのって偉ぶっていると、
やがて親からガツンと叱られるはめになる。
門前の小僧、習わぬ経を読む
…とは、よく言ったもので、
一緒にいるだけで
良かれ悪しかれ親の影響は大きいものだ。
それだけに親も笑ってばかりはいられず、
時に襟を正さねばならない。
おそらく、こういう感覚に気づいて、
自ら襟を正そうと思えるバランス感覚が、
親、あるいは大人になった証拠なんだろう。
最も、実際のところは
他人のために何かをする方が、
自分のために何かするより強い動機が持てて、
ある意味、楽に実践できることもある。
黒鉄ヒロシさんが何かのコメントで…
一人で風呂に入っていて
トイレに行きたくなっても、
絶対に風呂で小便をしないのが紳士ですよ。
…なんて言ってたけど、
子供が一緒にいなければ、
平気で赤信号を渡ってしまう大人も多いだろう。
そう考えてみると…
子供になって欲しい人物像に、
まず自分がならなければいけないことになる。
自分が叶えられなかった夢を子供に託すというのは、
あまり褒められた話ではないように思う。
よほど戦争でもおきて、
参加することになっていたオリンピックに
自分の国が出なくなったような場合を除いては、ね。
最近の子供は夢がない…なんて話しは、
いつの時代でも繰り返し言われることだけれど、
もし本当にそういうことがあるとすれば、
それは大人が夢をもっていないからじゃないか?
夢を持つことは何も子供や若者の特権ではない。
今こそ、
子供たちに夢をみせつけろ!
…そして実現してみせろ!
夢みる頃を過ぎたら、
夢を実現する方法をみせつけろ!