20101031
でじたけ流 教育論第534回

自分をあきらめない-でじたけ digitake.com


高2の長男が修学旅行が戻った。
私への土産はリクエスト通り、ハブ酒。

ちょうど奄美大島が
未曾有の大災害に見舞われている時で
沖縄も連日の雨模様。

土産話といったら、
誰々がどうしただのという話ばかりで
沖縄で見たものの話など出てこない。

やっぱり修学旅行の楽しみは
大勢の友だちと夜を過ごすことだろうから
思い出づくりは充分にできたんだろう。

その後、また台風がきたから、
台風に比べたら、
まだいい天気だったとも言える。

何を基準に仕方ないと考えるのか?
そこに個々の価値観がでる。

例えば…
いつもガードレールに車をぶつけても、
人にぶつけるようはマシ。
…かといって、
それを容認していたら
人にぶつけるまで直らないだろう。

天気などは
人間の力ではどうにもならないから、
起こったことをそのまま受け入れるしかない。

天気が悪ければ台風よりマシだと考え、
天気が良ければ恵まれたことに感謝する。

あるいは他人とのやりとりであっても…
叱られたら何かに気づかせてもらったと、
そう考えられるように努力した方が得だ。

ただ、自分がやることにおいては
仕方ないと思った瞬間、
自分を甘やかすことになる。

教育が
何かを身につけさせることだとしたら
自分ーの厳しさを身につけさせるのが、
最も重要で、かつ最も難しいことだろう。

しかし、そのベースができないと、
そのうえにどんな知識をつけたとしても
決して活用できないように思う。

はたして、どうすれば
自分に厳しい人間を育てられるのか?

まず、親なり先輩なりが
自分に厳しくなければ誰も決して着いて来ない。

最終的には…
言って聞かせたことなど、
ほとんどの者はピンと来ていない。
そもそも、わからないからそうなっているわけでね。

何かを見せつけられて、
自ら気づいたことでしか人は動けない。

そういう意味では…
人に一番影響を与えるのは
天気じゃなくて、やっぱり人だな。

思い出も人と共にあるものだし、ね。

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